お口の健康:歯科医院でのフッ素について
フッ素はむし歯予防に効果的であり、現在ほとんどの歯磨き粉に含まれています。
その反面、フッ素の安全性について心配している方も多いはずです。
フッ素とはわたしたちが生活している土・水の中、食品中にも多く含まれています。
誤った過度の摂取をせず安全な量を摂取するうえでは問題ないとされています。
フッ素とむし歯予防
検診で予防を お手伝いします
むし歯は口の中のむしば菌の数・強さ 食習慣、そして唾液の量や歯の質などのリスクが重なり合うことで成り立ちます。
その中でフッ素は歯の質の強化を手助けする予防方法のひとつです。
※フッ素だけではむし歯の予防は困難です。
むし歯予防のひとつと考えましょう。
むし歯の三要素
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フッ素塗布 |
フッ素の効果的な歯科医院での塗布時期は?
ベストなタイミングは、乳歯が生えてくる時期や生え変わりの時期です。
生えてきたばかりの歯は弱くてむし歯になりやすいので、早めに抵抗力をつけてあげることが大切です。
生えたての歯は、たくさんのフッ素を取りこみやすい性質があるため、子どものうちからフッ素による予防をこころがけると良いでしょう。
当院では2歳半検診をきっかけにフッ素塗布を勧めています。
生え変わりが完了する13歳頃まで続けるのが理想的です。
(※生え変わり時期には個人差があります)
フッ素の安全性について
過度に摂取すると急性中毒などが生じると言われておりますが、安全量を使用するうえでは問題ないとされます。
当院では、4歳迄のお子様には誤飲の心配が少ないタイプのフッ素を使用し、それ以降のお子 様には停滞性が良いタイプのフッ素を使用する等、より安全性を考慮した使い分けをしています。
(参考)
急性の嘔吐反射が出る量としては体重1㎏あたり2㎎とされています。
一回のフッ素塗布にはフッ素含有量が18㎎以下と量を決めてあり、口の中に残ったフッ素は取り除くようにしている為、実際の摂取量はさらに少なくなります。
また、フッ素は塗布後10~20%のフッ素が残留しますが、ほとんどが尿中に排出されるので1日たてばもとの状態に戻ります。